普通の人が資産運用で 99.1 点をとる方法とその考え方
この記事は、みすてむず いず みすきーしすてむず Advent Calendar 2023 12/13 の記事です。
昨日 12/12 は中村さんのVueどーじょー1期生の感想 でした。
はじめに
これを読んでください
本記事には当該記事の 0.1/99 くらいの価値があります
あと新NISAの口座を作ってください
免責事項
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0.1 点を稼ぐ
外国ETFで99.1点になる話は本文中にもありますが、それではありません。
市場平均ってなんか言葉が弱そうなんですけど。ほんとに市場平均を目指すだけでいいんですか?もっと上を目指さなくてよいのでしょうか?
はい。
- 株式市場の取引のほとんどは「機関投資家」というプロ中のプロにより行われています。
ここです。ここに付け入る隙があります。
機関投資家は株をごっそり買います。ごっそり買ったときのリターンが最適になるのが「市場平均」なのですが、一方で我々個人は買えて単元株――日本株100株とか、です。 そのため、当該記事中でも「個別株を買うとリターンに比してリスクが大きい個別株をポートフォリオ(PF)に入れるとシャープレシオが下がる」(要約)と言われています。
では、個別株をPFに入れるリスクに相応するリターンがあればいいですね。
程よい株主優待を探しましょう。
株主優待の探し方
[株主優待 おすすめ] [検索]
↑ ばかです
基本的に、そういう検索で上位に出てくるのは大多数の人がふんわりと納得している程度のものでしかありません。
- その株主優待は本当にPFを歪めるだけのリターンがありますか?
- そのグルメ詰め合わせ(もしくは、類似の汎用性が低すぎるクーポン券・商品現物・etc.)は本当に額面相応の効用がありますか?
- そのクオカード(もしくは、類似の汎用性が高すぎる商品券・引換券・etc.)は企業の本業と関連性がありませんが、本当に株主優待は継続しそうですか?
よって考えるべきは、1, 2 番に yes と答えられて、3 番に該当しないもの。自分が日頃使うサービスであったり、小売・飲食店であったり……が 運良く やけに割のいい株主優待をしている場合のみPFに入れるべきでしょう。
具体例
免責事項をもう一回読んでください
- 百貨店系
- 大体現金 or 系列カード限定で10%引き。年あたりにその株の評価額 (いまのところ15-30万くらい) 使えば利回り10%。
- 上の「検索」で出てくる有名所と比較すると、たとえばイオンは 3% キャッシュバック。年に100万くらい使えば (イオンガチ勢は普通に使いそうだな……?) 利回り10%。
- クリスタ
- 私は使ってないんですが :twitter: でよく見た。でも買い切り版復活したらしいですね
- 鉄道系
- 自宅がターミナルから遠いほど役に立つとされる [要出典]
定額なんぼよりも何%引き/何%増しとか、利用権・全線無料とかのほうが嵌ったときに率が良いので狙い目。そういう優待は金額換算しづらいことも多く、「株主優待 おすすめ」では出てきません。ちょっとググってみたけど0円換算されているサイトばっかり。
個別株を含むポートフォリオの構築
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)を個別日本株の評価額の16倍を目安に買います。これでPF構築は完了です。 本文中でも述べられていることですが、ロボアドとか銘柄を自動リバランスする包括サービスとか、まして人の温かみのある匠の技なんてものはすべてコストが余計に掛かる要因なので忘れてください。
逆に言えばリスク資産全体の1/17くらいしか日本株に手を出すべきではありません(ホームアセットバイアス)。 この割合を守っていても株主優待がある企業は to-C のサービスで稼いでいるところが多く、さて日本株全てを「そういう」株に代表させていることになるので、日本の工業株金融株なんかはPFに入ってきません。
世界全体からトヨタを抜いた代わりに国内の個人にしか使えないお小遣いがもらえるPFは、トヨタが調子良いときには相対的に損をすることになります。その分の超過リターンがもらえるか、個別株に手を出す前にもう一度考えましょう。
でも年一で送られてくる優待の封筒は「儲かってまんな」という気持ちになって嬉しいのも確か。元記事に言う「年に30分のリバランス」にもう30分だけ掛けていい感じの個別株を探すのはアリだと思います。
見つからなかったらその分TOPIX連動でも買ってください。
明日12/14はサンドリヨン鈴木さんの「多分Subsonic APIとかかもしれません」です。Subsonic は音楽ストリーミングソフトの Subsonic でしょうか?